頭痛は、ほとんどの方が一度は感じたことのある、ごく一般的な症状です。風邪やインフルエンザでも頭痛を伴うことがありますが、通常は病状の回復とともに消失します。 そのため、頭痛はある意味放置されがちな症状です。咳や発熱と比べ、「生活に支障が現れにくい」「周囲から気づかれにくい」「理解が得られにくい」ということから、我慢してしまう方もいらっしゃいます。
しかし中には、放置すると命にかかわるような、危険な種類の頭痛もあります。以下のような頭痛を感じたときは、当クリニックにご相談ください。
※「意識が悪くなる、動けなくなるような突然の激しい強い頭痛」が起こったときには、迷わず救急車を呼んでください。
頭痛とひと口に言っても、その原因はさまざまです。 特に病気で起こるわけではない場合もありますが、何らかの病気を原因とすることもあります。 当クリニックの問診では、どんな頭痛症状があるのか、いつから続いているのか、どれくらいの頻度で起こるのか、頭痛以外に症状はないのか、といったことを一つひとつ丁寧にお伺いします。 繰り返される頭痛の場合、頻度、回数などをメモしていただければ、診療に役立てることができるので非常に助かります。問診の後、必要に応じた検査を行い、診断・治療へと進みます。
脳と、脳の表面の膜(くも膜)の間の血管が切れて出血している状態です。ほとんどが、脳動脈瘤の血管が破裂することで起こります。 「突然の頭痛」「意識を失うほどの強い頭痛」「金槌で叩かれたような頭痛」などと表現されます。中にはそれほど強く頭痛を感じないこともあります。診療所に数日経ってから受診される患者様も中にはいらっしゃいます。 「いつもと違う頭痛だ」と感じたときには、ほかの脳の疾患である可能性も含めて、出来るだけ早期に検査を受けることをおすすめします。
脳動脈の壁が裂け、出血している状態です。動脈解離は身体のどこにでも起こり得ますが、脳の動脈の中では、ほとんどが椎骨動脈で起こります。 突然、後頭部に強い頭痛が生じます。通常は気づかないうちに回復しますが、くも膜下出血、脳梗塞を引き起こすこともあります。くも膜下出血や脳梗塞が起こらなければ頭痛以外の症状がないため、問診だけでは診断することは不可能です。MRIでのみ診断は可能となります。
脳の血管が痙攣を起こし、縮んでしまった状態です。可逆性という名の通り、通常は発症してから12週間以内に攣縮が消失します。 1分以内にピークに達してその後1~3時間ほど頭痛が続くこと、その後1カ月以内に繰り返し起こることが特徴です。 ウエイトトレーニング、性行為、プールでの潜水、激しい感情の高ぶりなどをきっかけに発症するケースがよく見られます。 脳出血や脳梗塞を合併することがあり、注意が必要です。
頭痛のほとんどは、命にかかわるようなものではありません。 軽微で一時的であったり、頭痛薬の使用で治まったりすることも多いでしょう。 ただ、あくまで「割合として多い」ということですので、少しでもご不安を感じたときには、当クリニックにご相談ください。 適切な検査を受け、くも膜下出血、脳動脈解離、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)、脳腫瘍などの病気でないことを確認した上で、頭痛をコントロールしていき、日常生活を快適にお過ごしいただけるようサポートいたします。
頭の中に心臓があるようなズキズキする痛みが生じます。吐き気、手足のしびれなどの症状を伴ったり、光・音・においに過敏になることもあります。 ただし、頭痛の直前にキラキラ・ギラギラした光を視界に感じる、“前兆のある偏頭痛”は、脳卒中のリスクを高めるといわれており、注意が必要です。 片頭痛の原因は、今のところはっきりわかっていません。症状の強さも軽微なものから重篤なものまで見られ、仕事や学校に行けないくらいの場合もあります。 患者様の症状、体質、ライフスタイルに応じて、いかに痛みをコントロールするかに重点を置いて治療をいたします。
片頭痛に比べると痛みが軽度であり、吐き気や嘔吐、光や音、匂いの過敏がないことが多いです。「重い」「締め付けられる」「圧迫される」ような痛みを訴えられます。数時間から数日にわたって痛みを自覚されることが多いです。 長時間のデスクワークや車の運転によって首・肩に負担がかかるため頭痛が起こります。
目の奥、前頭部、側頭部などに強く現れる頭痛です。ある程度の期間内で繰り返すことから、“群発”の名がついています。20~40代の男性によく見られます。 比較的危険度の低い頭痛ではありますが、その痛みの強さは、ときに「人格が変わった」と表現されるほどです。日常生活に支障をきたすほどの痛みのため、投薬による治療が必要です。 ※市販の頭痛薬の使い過ぎにはご注意ください ドラッグストアが増え、身体の調子が悪いときにご利用される方も多いと思います。ただし、“簡単に市販薬が手に入る”ようになったからといって、あまり使いすぎるのはよくありません。 繰り返し頭痛薬を服用しているうちに、効きにくくなったり、症状が悪化することもあります。できるだけ検査を受けて原因を絞り込み、効率的に薬を使用し、身体への負担を最小限に抑えることをおすすめします。
おくだ 脳神経外科クリニック
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