当院では腰痛の治療に対しても力を入れています。腰痛には筋肉のこりが原因となっている筋・筋膜性腰痛、脊椎同士の関節に不具合が生じる椎間関節性腰痛、椎間板の変性等が原因となる椎間板性腰痛があります。その他に椎間板が脊髄側に脱出する椎間板ヘルニアでは足の痺れや筋力低下が起こることがあります。
このように腰痛には様々な原因があります。また、腰痛の中には転移性骨腫瘍・感染性脊椎炎など緊急性を要するものもあり、早期の診断・治療が必要となります。これらを鑑別するためレントゲン・MRIなどの検査を行い、適切な診断・治療を行います。理学療法士による運動療法、日常生活での注意点指導、セルフケア指導等も行っており、腰痛の軽減・予防を図ります。手術適応がある場合や、緊急性がある場合は総合病院へ紹介します。
腰痛は特異的腰痛・非特異的腰痛に分けられ、特異的腰痛はレントゲンやMRIといった画像所見などから原因が特定できているものを指します。特異的腰痛は腰痛全体の15%程度と言われており、ほとんどは画像上での原因がはっきりとしない非特異的腰痛にあたります。この場合、その方の生活状況・姿勢や動作パターンなどから局所にかかっているメカニカルストレスを割り出し、改善していく必要があります。