関連痛というのを聞いたことがあるでしょうか?

簡単に言うと,障害部位と違う場所に痛みを感じる状態です。代表的なものは心筋梗塞や狭心症で肩甲骨周辺の痛みが出たりします。障害部位は心臓であるはずですが,背中に痛みが出てくるといった具合です。

この関連痛は内臓由来のものだけではありません。

腰や頚の不具合で生じることもあります。

腰を例に挙げると,腰の痛みに加えお尻や太ももに痛みがある方がおられます。腰椎椎間板ヘルニアを疑い,検査をしたもののヘルニアは無く神経の圧迫所見がない。坐骨神経痛かもしれないと思ったけど坐骨神経を圧迫する原因となる梨状筋のコリや痛みもない。

ここで腰椎椎間関節の関連痛についてです。

椎間関節とは椎体と椎体のつながっている部分になります。(突起があり,上下椎体の突起同士が関節となっています)

背中側に背骨の出っ張りがありますよね?その出っ張りの左右に一つずつあります。この椎間関節と椎体の間に孔があり,そこを神経が通っていきます。

この椎間関節に炎症が起こると,その横を通っている神経に影響を与えてお尻や太ももなどに痛みを感じることがあります。この場合,椎間関節の炎症を抑えることにより痛みが軽減するということになります。

痛みにの原因は様々なことが考えられ,完璧に特定するのが難しいことは少なくありません。その中で,この関連痛というものも考慮し原因追求,治療していく必要があります。

 

理学療法士 杉澤

おくだ脳神経外科クリニック