身体のプロが教える筋力とは
おはようございます。理学療法士の北田です。
普段治療で姿勢矯正を取り入れていますが、必ず問題になる事があります…。
良い姿勢が長い時間続かないんです!
私が普段見てる腰痛の患者さんです。その方は、凄く努力をしてくれて、整体・筋トレによって極端に腰への負担が減りました。
しかし、正月休みにこんな事が…。
普段とらない姿勢(腰を捻って座った状態)で、1時間程度作業をしていた。体勢を戻した瞬間、
ギクッッ!
寝正月になってしまったと…。
コレ、私にも責任があるんですよ。それは、筋力にしか治療してなかった事です。
頭痛治療にも同じ事が言えるんですよね。せっかく整体・筋トレで姿勢を矯正しても、すぐに姿勢が戻っちゃう。治療効果が続かない!
こんな悩みをお持ちの方に、今日は記事を書きます。
▼必ず問題になる、筋持久力とは?!▼
筋力は聞いた事があるけど、“筋持久力(きんじきゅうりょく)“って何?
何となく聞いた事はあるかもしれません。
・筋力っていうのは、1回に出せる力の発揮能力
・筋持久力っていうのは、繰り返しの負荷を何回続けられるかの能力
=筋肉の体力ですね。
これが超重要です。ある程度、姿勢を整えて筋力トレーニングをすると、姿勢が凄く良くなります。
しかし、
この姿勢が何分~何時間続けられるかは、別の話!
すなわち、別のトレーニングメニューを組んでいく必要性があるんですよね。
しっかり筋持久力を鍛えてもらう為に、もう少し細かくお話をしますね。
「運動の階層性」って言葉があります。
この体力の部分が”筋持久力”です。
注意!!!絶対的なルールがあります
身体の柔らかさ・筋力無しに、筋持久力は積み上がりません!
なのでまず、土台の身体の柔らかさ・筋力を必ず仕上げて下さい。そこから先の話になります。
▼筋トレとは別メニューが必要?!▼
最大限の力を出す筋トレとは、逆です。筋持久力を鍛える方法、
低重量×高回数=筋持久力UP
このトレーニング方法を実践しなければなりません。もう少し深堀を、
低重量=65%以上の力
高回数=12回以上
人によって鍛えるべき筋肉は違いますが、理屈は同じです。例えば、肩甲骨~胸筋周りの筋持久力が落ちていて、姿勢が悪くなっている場合。
●腕立て伏せ
1分間の間に、腕立て伏せを12回する。残り時間は、休憩。これを20セット!(低重量×高回数)
なんか出来そうでしょ?
でも、めちゃくちゃシンドイです(笑)腕立て伏せじゃ無くても良いですよ!これが”筋持久力”の鍛え方です。
▼生活の中でトレーニングを!▼
トレーニングをする時間が無い!!って方は、
是非、日常生活にトレーニングを入れて下さい。
ポイントは日常生活のルーティンの中で、”ながら時間”を作れそうな所を発見する事!
例えば、皿洗いのついでに片足立ち!
この時も、低重量×高回数を意識して下さい。
片足立ちの場合は、少し工夫を。高回数の代わりに秒数を長くする。
例えば、30秒間片足立ちをして辞める。休憩→30秒間片足立ち。こんな感じで!
とにかく続けられるトレーニング方法・環境を設定して下さい。張り切って3日坊主よりも、だいたいで、数週間続けられている方が結果は出ます。
▼痛みでお悩みのみなさんへ伝えたい事▼
SNSが発達して、カラダを治す多くの情報が溢れています。
確かに良い情報が多いです。しかし万人に向けての発信になってしまいますので、どうしても治療動画に個別性が無いんです。
なので、自分のカラダにはこの治療法は合わない。やっぱり治らないのかな私….。
なってしまうんですよね。
何をやっても治らない場合。諦めず、プロに診てもらって下さい。
今は様々なセラピストがいます。鍼灸師・理学療法士・作業療法士・アスレチックトレーナー・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師等。
この方達は、必ず個人の問題点を治療してくれます。一人で抱え込まないで頼って下さいね。
以上です、ありがとうございました(^0^)