皆さんご存知の通り、脊柱は横から見るとS字カーブをえがいています。
腰椎は前弯(反る方向)、胸椎後弯(曲がる方向)、頸椎前弯。大まかにこのような形となっており、歩いたり走ったりするときのショックを吸収できるような構造になっています。

当院に頸部痛や肩甲骨周辺の痛みで来られる患者さんの多くは、このS字カーブに偏りがあります。
特に多いのが、胸椎の後弯が強い患者さんです。要するに猫背の方です。
猫背の状態を想像してみてほしいのですが、猫背の状態で顔を正面に向けたときは頸が過度に反ってしまいます。
脊椎全般に言えることですが、反る動きは神経孔という神経の通り道が狭まる形になってしまいます。
猫背の状態で過ごしていると、そのストレスが頸にかかっていってしまい結果的にに頸部の障害につながってしまいます。
この胸椎の過度な後弯を少しでも軽減できれば、頸への負担は少なくなっていきます。
普段の姿勢を少し気をつけるだけで、予防にもつながります。

リハビリ担当 理学療法士

おくだ脳神経外科クリニック