腰痛は特異的腰痛と非特異的腰痛とに分けられます。
特異的腰痛はレントゲンなどの画像所見や、その他検査などにより原因が特定できたものを指します。それ以外の原因が特定できないものを非特異的腰痛と言います。特異的腰痛(原因が特定されている腰痛)は全体の15%程度であり、ほとんどが原因がはっきりしない腰痛ということになります。
今回はレントゲン等で判断が難しい椎間関節が原因となる腰痛について書きたいと思います。

脊椎と脊椎の間には椎間板があり、クッションや潤滑剤の役割を担っていますが、そことは別に脊椎と脊椎を繋げる関節も存在します。それが椎間関節です。
腰椎は全てで5つあり、その5つが協力し合って一つの運動を達成しています。この腰椎の動きが一番は全く動いていないのに(可動性低下)、一部は過剰に動いてしまっている(過可動性)状態を臨床でよく経験します。
過可動性となっている部分の椎間関節には他の部分に比べ負荷がかかってしまうということは言うまでもありません。
この場合、可動性が低下している部分の可動性を向上させ、過可動性となっている部分への負荷を減らしていく必要があります。また、過可動性の部分を固定していくためのトレーニングも必要となってきます。リハビリはこれらに対し行っていきます。

理学療法士 杉澤

おくだ脳神経外科クリニック