今日は小脳についてです。

小脳は後頭部の背骨寄り、大脳の後下方に位置します。

小脳が障害された場合、有名な症状として運動失調があります。手でコップを持とうとした時に手が揺れてしまってうまく持てなかったり、歩く時に振り出す足がふらふらしたりといったものです。小脳は手足の動きの調節をしているためです。

しかし、小脳の働きはそれだけではありません。

人が運動をしようとしたとき、意図した動きと本当の動きとの間に誤差が生じます。この生じた誤差を修正するのも小脳の仕事となります。これにより、より意図した動きに近づけていくことができます。

この運動学習での小脳は教師のような役割となっており、教師あり学習などとも呼ばれています。

 

リハビリ担当 理学療法士

おくだ脳神経外科クリニック