突然ですが、いまこれを見ているあなたの膝は何度曲がっているでしょうか?
目で見ずにどの程度曲がっているか予想してみてください。

想像通りでしたか?
自分のイメージと実際の自分の身体が完全に一致しているというのは実はなかなか無いことなのではないと思います。
ただ、それが生活に支障をきたすわけではないですよね。
歩くときの自分の膝や足首の角度がイメージと違っていてもその中で歩いています。

感覚は手や足の刺激を感覚受容器から神経、脊髄を経由して脳の感覚を感じる部分に伝えることにより、何かに触れている、足がどのあたりにあるかを認識します。
この経路のどこかに遮断する何かがあると感覚が感じにくくなるということです。

脳卒中後、動作がしにくい、つまずくなどは感覚障害が原因の場合も多いと思います。
自分の身体のイメージと実際の身体の状態に生活に支障が出るほどの大きな差ができているのではないでしょうか。

リハビリ担当 理学療法士

おくだ脳神経外科クリニック