絞扼性神経障害という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
絞扼性神経障害とは、脊髄から枝分かれした末梢神経が手足に至るある部分で絞扼(圧迫)されることによりそれより抹消の部位に痺れや感覚障害、筋力低下が起こってしまう状態です。

代表的なものとして、頸から出た神経が圧迫される胸郭出口症候群や、腰から出た神経が圧迫される坐骨神経痛などがあります。これらは周辺の筋肉の緊張により生じることもあります。
椎間板ヘルニアは脊髄もしくは、脊椎の椎間孔からでた神経の枝の部分を圧迫してしまうことにより感覚障害や筋力低下を起こしてしまいます。

絞扼性神経障害・椎間板ヘルニアともに神経を圧迫してしまうという状態は同じです。そのため、腕や足の症状がある場合は筋肉によるものなのか、椎間板ヘルニアによるものなのかを判別し、治療していく必要があります。MRIは判別方法の一つであり、ヘルニアで圧迫している場合画像で確認することができます。

リハビリとしては大まかに筋による症状であれば、筋緊張を緩和させる・椎間板ヘルニアによる症状であれば、圧迫しないような姿勢を習得していくといった内容となります。

 

リハビリ担当 理学療法士

おくだ脳神経外科クリニック