小脳の障害では運動失調が生じることが多いです。
歩くときや、ものをとるときなど手足がスムーズに思い通りに動いてますよね?
これはたくさんの筋肉が調和を保ちつつ(協調)運動を行えているためです。
運動失調はこの協調的な運動が出来なくなる状態です。
これは四肢だけでなく、体幹、眼球運動、言語にも起こります。

四肢の運動失調にはいくつかの分類がされており、その中で測定障害というものがあります。
測定障害は手足の運動を目的のところで止めることができない症状です。
コップをつかむときにコップの手前までしか伸ばせない、または通り越してしまうなどです。足も目的の位置に出せなくなり歩幅にばらつきが出たりします。

脳梗塞や脳出血では半身麻痺というイメージがあるかと思いますが、損傷場所によってこのような症状も出ます。

リハビリ担当 理学療法士

 

おくだ脳神経外科クリニック