タイトルの頭半棘筋という筋肉をご存知でしょうか?

頚の後ろ側にある筋肉なのですが,この筋肉の影響で頭痛が生じる事があります。

第2頚椎から出る神経の一つに大後頭神経があり,後頭部の感覚を司っています。この大後頭神経は,頭半棘筋の間を抜けて後頭部に向かいます。

 

話が変わりますが,梨状筋症候群というものがあります。坐骨神経痛という言葉を聞いた事があるかもしれませんが,坐骨神経は梨状筋という筋肉の間を抜けて脚に向かう神経です。梨状筋症候群では梨状筋が凝り固まることで坐骨神経を圧迫してしまい下肢症状が出る状態です。

 

頭半棘筋と大後頭神経でも同じような事が言えます。

デスクワークや,スマフォ,読書など俯く姿勢が多くなると頭半棘筋を含む頚の筋肉が凝り固まってしまい神経を圧迫することとなります。

これが原因となる頭痛では,頚の筋肉をほぐしたり,頚にかかる負荷を減らすための姿勢を獲得することにより症状の軽減が可能です。

肩こり・首こりと頭痛が同時に起こる方は特にこの筋肉による神経の圧迫が考えられると思います。

頭痛と肩こり・頚こりにお悩みの方,一度当院を受診してみてはいかがでしょうか?

 

理学療法士 杉澤

おくだ脳神経外科クリニック